薪の話 乾燥方法

火持ちが良い薪の乾燥方法

薪つくりで、一番苦労するのが、薪の乾燥です。
割って積んだら、自然に乾燥するはずですが、均一には乾燥しません。
乾燥するためには、いろいろな条件がありすぎるのです。

風がよく通ること

自然乾燥で一番大切なことです、一方方向からの風では乾燥にむらが出来ます。
軒下や物置などでは乾燥せず、木皮の間に虫が混入したり、結合水が残ったままになります。
風がよく通る場所を探して、低く、積み上げた棚の間を風が通るようにします。
加えて、地上から出来るだけ高い位置から積み上げることが必要です、
地表の湿気が影響しないように、最低でも、40cm位の高さから積み上げることです。下からも風が通るようにする必要があります。
棚積みは一列が理想ですが、場所などの条件で複数列に積む必要がある場合、
列の間は15cm以上の空間を作ってください、これが出来ない場合は、半年ごとに、天地返しの積み替えをしてください。

棚の間をよく風が通るように、

15cm 以上離す。

風雨にさらすこと

薪つくりでとても重要なことです。
丸太の状態で、3か月ほど風雨にさらしてから、玉切をします。
玉切をしたものも、すぐに割ってはいけません、3週間ほどさらします。
木は、伐採されると、内部の水分を保とうとして、導管を閉じます、
そこで、水につけることで、水の浸透圧で導管が開放状態となるため、
木の水分が移動しやすくなり、乾燥を早める事が出来ます。
結果、樹脂分を固定する事が出来、硬い、火持ちの良い薪になるのです。

伐採した木には50%くらいの水分があります。(木の中心部分)
水分は、自由に移動する、自由水と、木材の構成成分に結びついている、
結合水で構成されています。
自由水は、自由に動く回る水のことで、比較的簡単に取り除く事が出来ます。
自由水を取り除くと、木の水分量は30%位となります。
含水分量が20%になるためには、
ここから結合水を蒸発させなければなりません。
そのために、導管を開放しておく必要があるのです、風雨にさらすのはこのためです。

黒く映っている点が、木の導管です。

  拡大する事が出来ます  

適時な太さを守る

薪は、太くても、細くてもダメです。
太すぎる薪は、乾燥しにくいのはもちろんですが、火付きが遅く、炭化するまで時間がかかります、一見火持ちが良いように感じますが、薪は炭化して炭になってからが、最大温度を生み出しますので、薪に火が早く回って、炭化することが重要です。
また、含水分量が25%位の薪では、薪の水分が気化熱となり、
ストーブの温度が250℃以上に上がらないので、十分に注意が必要です。
細すぎる薪は、この逆となりますが、燃焼時間が短くなり、頻繁に薪を投入しないと、熾火の維持ができなくなります。

このようなことから、楢の薪の場合8センチ角位が最適なようです。

太すぎる事がないよう、薪割機の斧は、4分割は使いません。

乾燥度合いの確認

薪の乾燥度合いの確認も難しい作業です、表面だけでは乾燥度合いが判りません
私たちは、電気抵抗値を利用して計測する、ハンディタイプの ピン式木材水分計を使っています。弱点は表面の水分量しか計測できないことですが、薪の中心部は、割って計測しています。
中心部が20%の含水量の場合は、表面は8~7%になっているのが一般的です。
最近は、ハンディタイプのピン式木材水分量計も価格が安くなりました、
国産の信頼できる機器でも、13,000円位ですから、常備していれば、大いに役立ちます、乾燥不十分な薪を使って、煙突に優しくない燃やし方をしなくて済むようになります。

薪つくりの作業土場で使っている、水分量計

日本の気候では、最大に乾燥した状態で、含水量は18%にしかなりません。
機械乾燥をしても、外気に長く触れると、18%に戻ってしまいます。
含水率18%以下の薪は存在しない事を知っておいてください。

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